世界で最も美しい村 アフガニスタンのパグマン村に暮らす少年ヤモ。のどかな村は自然の恵みに囲まれている。春には果樹の花が咲き乱れ、夏には家族総出でアプリコット、プラム、チェリーを収穫する。今年初めて、ヤモは父親と一緒に収穫物を売るために町の市場に出かけた。戦争に出かけている兄の代わりだ。果物を売った後、父親はその収入で白い子羊を買う。読者は、家族の深い愛情を感じ、息をのむような美しい風景を楽しみ、町の市場での生き生きとした活動を楽しむだろう。そして最後のページで、読者は唖然とするだろう:"この冬、私の村は戦争によって破壊された。ヤモの村」シリーズ3作のうちの1作目である本書は、戦争の意味とその影響について、若い読者をリアルな言葉で考えさせる。そして、アフガニスタンにはかつて美しい村がたくさんあったことを理解する。対象年齢5歳から7歳 著者日本画家、絵本作家。1983年、上野の森美術館大賞展で特別優秀賞を受賞。1970年代から80年代初頭にかけて、アジア・中東のイスラム諸国をたびたび訪れ、作品の主なテーマにもその訪問が反映されている。