私は、剣を手に持って曲がりくねった無限の廊下を歩いている夢を見ました。片方の壁の松明が空間を照らし、反対側の壁に私の影を映し出している。そして突然、私は自分の影に異変を感じた。彼女は大きくなり、男性の輪郭を獲得したのだ。突然、金髪の男が影から歩み出てきたのだ。力強い体格で、少し硬質だが魅力的な顔立ちをしている。そして、その姿には何か痛々しいほどの見覚えがあった。彼は不敵な笑みを浮かべると、剣を振った。私はなんとか反応し、その一撃をはじき返した。しかし、彼は止まらず、再び剣を振りかざした。決闘が始まった。廊下の狭い壁に金属音が鳴り響き、炎が揺らめく。そして行き場はない。自分の影からは、逃げも隠れもできないからだ。戦いの舞は渦を巻き、永遠に続くかのようだった...。
私はその結末を知らずに目を覚ましました。しかし、私が戦った影武者は、意識という黒い鏡に映った私自身であることに気づいたのだ。そして、すべての人の人生における主な戦いは、自分自身との戦いなのだ。私たちの最大の敵は、自分自身なのだ。何かを決めるとき、何をするか決めるとき、選択するとき、いつも私たちはこの決闘に参加している。そして実際、この戦いは決して止まることはなく、その結果は、廊下の先、道が終わるときに初めてわかるのです・・・。
この絵は、国際コンペティション「Golden Time Talent GRAND FINAL ART 2」(2022年)で1位を獲得したものです。