パーティクルペインティング
キャンバス
原画
`叡智の肖像`と呼ばれるこれらのペインティングシリーズには、人間によってつくられ、人間社会にとって特別な意味を持つこととなった人工物が描かれています。作品の下地には光の反射率の低い絵具が使われ、その上に刷毛で白い飛沫が加えられることで、暗闇の中に本当にそれらの物体が佇んでいるような存在感が与えられています。'叡智の肖像'というテーマは、古今東西、神話・神様の描かれた「絵画」という領域において、神が死んだ現代に描かれるべきものは何なのか、もしくは明日の人類にとって「神の座に相応しい敬意の対象」は何なのかという問いの末に生まれました。また一方でこれらの作品は、芸術の持つ力を信じ、ある種芸術や創造力を「信仰」しているアーティスト自身にとっての宗教画でもあります。