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【2023年10月】SBIアートオークション 注目ロット10選を紹介!

2023/10/26
TRiCERA ART TRiCERA ART

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2023年10月27日-28日、SBIアートオークションにて近現代美術を扱う「Modern and Contemporary Art@HILLSIDE FORUM」が開催されます。出品総数は300点。

現在東京都現代美術館で個展を開催中のデイヴィッド・ホックニーのリソグラフ作品、草間彌生やKYNEの原画作品など優品揃い。

本記事では、2023年のアートマーケット市況と合わせて、SBIアートオークションの注目ロットをご紹介します。




2023年のアートマーケット:2022年より下落したものの、ここ20年では堅調


2023年10月、ArtPrice社から現代アートマーケット状況をまとめたレポート「Contemporary and Ultra-Contemporary Art Market Annual Report」が発表されました。

本レポートによれば、2022年7月~2023年6月、オークションで取引された現代アートの価格総額は22億9,000万ドル(約3447億円)。前年度の27億ドル(約4065億円)は下回りますが、2000年以降の23年間ではトップ4番目の金額となりました。

緊迫化する国際情勢など、不安定な状況が続いたことも考慮すると、2023年の総額は健闘と言えるでしょう。また、2022年7月~2023年6月の日本のオークション取引額は4,000万ドル(約60億円)で世界5位となりました。



SBIアートオークション:前回2023年7月を超える結果となるか?


2020年以降のSBIアートオークション「Modern and Contemporary Art」の予想最低・最高落札額、落札実績の推移は下記の通り。2020年10月以降売上総額が上昇傾向ですが、2023年7月は落札実績額が下がりました。
今回2023年10月の落札予想額の総額は¥542,483,037から¥869,312,381。2023年7月より落札予想額は上昇しており、落札実績額の向上にも期待が高まります。2024年以降のアートマーケットを予想するためにも、高額作品ロットの行方には特に注目が高まるでしょう。


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草間彌生


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「かぼちゃ」(1993) アクリル、キャンヴァス、15.8 × 22.7 cm、Lot150
Estimate¥50,000,000 - 80,000,000

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例えば、今回最も予想落札額が高い草間彌生の原画作品「かぼちゃ」。草間彌生の年別落札実績額は、2016年以降堅調に上昇傾向です。今回もどこまで落札額が上昇するか、最も注目を集めるロットとなるでしょう。



KYNE


KYNE
「Untitled」(2019) アクリル、キャンヴァス、91.0 × 72.7 cm、Lot181
Estimate¥6,000,000 - 9,000,000

さらに、国内の若手アーティストで最も勢いを誇るKYNEも原画が出品されます。
ArtPrice社が発表したTop 100 Ultra-Contemporary Artists(1980年以降生まれの作家のうち、2023年上半期の取引総額のランキング)では24位にランクイン(取引額1.6億円)。
2023年9月のSBIアートオークションでは、今回と同サイズの原画が¥13,225,000で落札されました。

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井田幸昌


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「A head (Miki)」(2019) 油彩、キャンヴァス、162.0 × 130.3 cm、Lot.164
Estimate¥10,000,000 - 15,000,000

続いては、現在京都市京セラ美術館で大規模個展を実施している井田幸昌。2023年9月のSBIアートオークションはDiorとのコラボバッグが最高予想落札額の約3倍、¥1,897,500での落札という好成績を残し、アート投資家の注目するアーティストです。
KYNEと同様、ArtPrice社のTop 100 Ultra-Contemporary Artists(1980年以降生まれの作家/2023年上半期の取引総額上位)で35位にランクインしています。



ロッカクアヤコ


rokkaku
「Untitled」(2017) アクリル、キャンバス、90.0 × 90.0 cm、Lot. 182
Estimate¥10,000,000 - 15,000,000

カラフルな少女の作品で知られるロッカクアヤコはオークションの常連。
2022年7月~2023年6月の売上は$20,658,916(約31億円)で、Art Price社Top 500 Contemporary Artists(1980年以降生まれかつ2022年7月〜2023年6月の総取引額Top500)の15位にランクイン。2022年の同ランキングでは78位だったため、2023年躍進した作家と言えるでしょう。



デイヴィッド・ホックニー


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「ホテル・アカトラン, 第2日<ムーヴィング・フォーカス> (M.C.A.T. 270)」(1984-85) リトグラフ、S. 73.0 × 193.0 cm、Lot. 117
Estimate¥8,000,000 - 14,000,000

1960年代より現代アートの第一線で活動し続けるアーティスト、デイヴィッド・ホックニー。現在、東京都現代美術館でも大規模個展を開催しています。

今回出品される作品のうち、最も予想落札額が高い本作は1984~87年に作られた「ムーヴィング・フォーカス」シリーズ。鑑賞者が自身の位置と焦点を移動させながら、作品に描きこまれた複数の視点を体験する作品です。
展覧会効果で注目度も高く、落札予想額超えが期待されます。



オークション価格上昇中の注目作家


その他、現在オークション価格が上昇中の注目作家を紹介します。



大久保紗也


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「The Cow Thief」(2021) アクリル、油彩、キャンヴァスパネル、162.0 × 130.3 cm、Lot.191
Estimate¥700,000 - 1,300,000

1992年生まれの大久保紗也は、2017年に「第4回CAF賞」白石正美賞を受賞して注目を浴び、輪郭線と像のうねりとをキャンバスに共存させるアーティスト。IT分野の活躍で知られるアートコレクター、竹内真のコレクションにも加わっており、今後への期待が伝わります。

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オークション実績は全6回で、2023年1月28日に最高落札額¥609,500を記録した後も落札予想額を上回る結果が続いています。直近のオークションでは最高落札予想額の約1.5倍、¥414,000での落札。今回も予想落札額を超えられるのか、注目の作家です。



ユン・ヒョプ


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「Underwater 3」(2019) アクリル、キャンヴァス、Φ 30.5 cm、Lot. 242
Estimate¥350,000 - 550,000

ユン・ヒョプは、ストリートアートにバックボーンを持つアーティスト。スケートボードで街中を滑り、線のように流れていく光から着想を得ることもあります。

都市の風景をカラフルな線と点で表す作品で知られています。2018年には山口歴とのコラボ作品も制作。

セカンダリー市場では全体で16件の実績があり、原画は2点。いずれも予想落札額を超えた落札実績を残しました。今回の「Underwater 3」の作品にも期待が高まります。

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鈴木雅明


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「Untitled」(2007) 油彩、キャンヴァス、112.0 × 145.5 cm、Lot.014
Estimate¥600,000 - 900,000

鈴木雅明は1981年生まれで、「光」の表現を追求する作家。2005年のシェル美術賞(現Idemitsu Art Award)を受賞し、当時制作していた「夜景」シリーズが注目を浴びました。同シリーズは2010~2020年ごろまで一旦制作がストップしており、鈴木の人気モチーフかつ点数の少ない作品。

セカンダリ市場での人気も顕著で、デビューして数年の2009年にオークション初出品。さらに、2018年より「夜景」シリーズ原画の落札額は右肩上がりの上昇を続けています。

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小牟田悠介


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「Plane_Sky Manta (Silver)」(2012) アクリル、綿布、162.0 × 112.0 cm、Lot.011
Estimate¥200,000 - 300,000

小牟田悠介は、二次元・三次元の次元を超えた空間や、時間の広がりをも取り込んだ作品を制作するアーティスト。
SCAI THE BATHHOUSEでの個展や、ベネッセアートサイト直島「家プロジェクト」のインスタレーション制作などで知られています。

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オークションは今まで3点出品され、全点予想落札額を超えた実績額を記録しました。今後の落札額推移に注目が集まります。




初回出品のアーティスト




川内 理香子


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「Night and Day」(2018) 油彩、キャンヴァス、41.0 × 31.8 cm、Lot. 190
Estimate¥200,000 - 300,000

川内理香子は、自身と画面との間に生まれる「抵抗」をテーマにペインティングを制作するアーティスト。

多摩美術大学在学時より、「第1回CAF ART AWARD 2014」やマネックス証券主催の公募展「ART IN THE OFFICE 2014」、資生堂が若手アーティストを支援する公募展「第9回shiseido art egg」(2015)などを受賞し、高い注目を集めてきました。精神科医かつ著名なコレクター、高橋龍太郎コレクションにも収蔵されています。



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著者

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現代アートの歴史・楽しみ方・各アートジャンルの解説など、役に立つ情報を芸術大学卒業のキュレーターが執筆しています。TRiCERA ARTは世界126カ国の現代アートを掲載しているマーケットプレイスです。トップページはこちら→https://www.tricera.net