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  • CURATOR’s EYE

今アツい、海外の有名な画家13人を紹介!【現代アート】

2023/02/21
TRiCERA ART TRiCERA ART

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今回は、言わずと知れた現代アートの巨星から、日本ではあまり知られていないけれど世界的に有名な現役アーティストを含めた、13人の世界的な画家をご紹介。
この記事を読めば、現代アートのトレンドが詳しくわかるようになります。

なお、「日本の有名画家を知りたい!」と言う方には下記の記事がおすすめ。

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今アツい10人のアーティスト



①ジャン・ミシェル・バスキア

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ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat, 1960-1988)は1970~80年代にかけてグラフィティ・アーティストとして活動したアーティストです。
活動期間は約10年間でしたが、生涯で約3000点のドローイング、1000点の絵画を遺す精力的な活動を繰り広げました。
また、1983年にはマリリン・モンローの絵などで有名なアンディ・ウォーホルと知り合い、共同制作をするほど親睦を深めていました。

2022年5月に行われたオークションでは、実業家の前澤友作氏が所蔵していたバスキア作品が出品され、約110億円で落札されました。同作品を2016年に前澤氏が入手した時、その額は62億円でした。
6年でおよそ2倍の評価額がつくことからも分かるように、バスキアの評価は今後も高まり続けるでしょう。
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"Untitled", 1981


②ピーター・ドイグ

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ピーター・ドイグ(Peter Doig, 1959 - )は、スコットランド生まれのイギリス人画家です。
風景の中に寓話的な何かしらの意味を感じさせるような人物が描きこまれた、独特の魅力を放つ色彩表現で有名です。
日本でも2020年に東京国立近代美術館にて個展が開かれ、多くの人の関心を集めました。

2007年には、サザビーズオークションで彼の作品《白いカヌー》が約1億5千万円の価格で落札されました。
現役のペインターの中で世界最高レベルとも評される、現代の巨匠と言えます。
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"Gasthof zur Muldentalsperre", 2000-2002


③マーク・グロッチャン

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マーク・グロッチャン(Mark Grotjahn, 1968 - )は、日本のコレクターの間ではメジャーではないかもしれません。
しかし、2017年にサザビーズのオークションでは約2億3千万円の値段で落札されるなど、近年のアートシーンで最高レベルの評価を受けています。

日本では、村上隆率いるカイカイキキギャラリーが紹介しています。アートコレクターとしても著名な、俳優のレオナルド・ディカプリオも彼の作品を所蔵していると言われています。
透視図法で用いられる、奥行きの線を過剰な質感で表現した作品が魅力的です。
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Untitled (Backcountry Capri 54.89), 2022


④ルシアン・フロイド

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ルシアン・フロイド(Lucian Freud, 1922 - 2011)は、20世紀を代表する具象画家として度々名前が上がるアーティストです。
1922年ベルリンで著名な精神分析家・ジークムント・フロイトの孫として生まれ、1933年にナチの迫害をおそれて家族はイギリスに移住しました。
キャリア当初はシュールレアリスムなどの影響も受けていましたが、身近な人物を描いた独特の肖像画を中心とした作風に徐々に変化していきます。フロイドは非常に閉じた人間関係を好む人物だったため、家族や親しい友人などのみをモデルにすることが多かったようです。モデルの精神的な状態までも抉り出すような厚塗りの技法で緊張感のある絵画を多く残しています。モデルが苦痛を感じるほど長いポーズ時間を要求することでも有名でした。
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Benefits Supervisor Sleeping, 1995


⑤キース・ヘリング

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キース・ヘリング(Keith Haring, 1958 - 1990)は、アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアなどと同様に、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティストです。
80年代初頭にニューヨークの地下鉄で、使用されていない広告板にヘリング独特のキャラクターを描く、通称「サブウェイドローイング」というグラフィティ・アートを始めました。
そのコミカルで誰もが楽しめる落書きは、地下鉄の通勤客の間で評判となり、一躍ヘリングの名を広めることになりました。
1990年に30歳の若さで亡くなりましたが、現役の画家たちに大きな影響を与え続けています。
日本の山梨県・八ヶ岳には「中村キース・ヘリング美術館」があり、彼が発信し続けたセクシュアリティの問題やヘリングの貴重なコレクションを紹介する展覧会を開催しています。

中村キース・ヘリング美術館公式サイト

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"Icons (radiant baby)", 1990

キース・ヘリングに関してはこちらの記事でも詳しく紹介しています。



⑥ダミアン・ハースト

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ダミアン・ハースト(Damien Hirst, 1965 - )は、イギリスの現代美術家です。
特に、《Natural History》という、サメ・ウシ・ヒツジなどの動物の死体をホルマリン漬けにしたシリーズが有名です。
幼少期は貧しい生活を送っていましたが、学生時代の死体安置所でのアルバイトなどの独自の経験をもとにした、生死の価値観を問うような作品が物議を醸しました。
現在ではオークションや新作の販売価格は、現存する美術家の中でも最も高価なアーティストとされています。

YBA = Young British Artists と呼ばれる、1980年代後半にイギリスのゴールドスミスカレッジやロイヤル・カレッジ・オブ・アートなどの美術大学生が集まって新しい動きを見せた世代の代表的なアーティストとして考えられています。

ダミアン・ハーストの経歴や代表作はこちらでも紹介しています。

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"Love's Paradox", 2007

⑦エイドリアン・ゲーニー

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見るものの無意識的な不安を煽るような、不思議な質感の絵画ーールーマニア出身の画家・エイドリアン・ゲーニー(Adrian Ghenie, 1977 - )の絵画は、多くの注目を集めています。
2022年に香港で開催されたクリスティーズ・オークションでは、約1億3千万円の価格がつき、話題となりました。
フランク・アウアーバッハやフランシス・ベーコンといった過去の画家を彷彿とさせる半抽象の人物画は、見るものの心をかき乱し、その圧倒的な技術によって魅力的な絵画に仕立て上げられています。
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"Nickelodeon", 2008

⑧アンゼルム・キーファー

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アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer, 1945 - )は、戦後ドイツを代表する画家です。
ドイツの歴史、ナチス、世界大戦、神話などをモチーフに、藁や砂など大地から直接とってきた素材を絵の具に混ぜて巨大な絵画を制作しています。
キーファーは、絵画制作に使う素材に元から備わっているという「スピリチュアルな力」を重要視しています。
また、ルーマニア出身のドイツ系ユダヤ詩人、パウル・ツェラン(1920 - 1970)の詩に大きく共感し、ツェランの世界観を大規模に表現した作品も発表しています。
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"Ash Flower", 1983-97

⑨マーク・ブラッドフォード

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マーク・ブラッドフォード(Mark Bradford, 1961 - )は、廃棄されたポスター、新聞紙、雑誌など、通常はゴミとされる素材を使った大規模なコラージュ作品を描くことで知られています。ロサンゼルスを拠点に活動しています。

2021年11月のサザビーズオークションでは、約6億8千万円という値段で彼の作品が落札されました。
グリッド的な要素を複雑に絡み合わせた知的な抽象画でありながら、その素材にはロサンゼルスの街から生まれた代謝物を使用しているという点で、革新的な表現をしたアーティストです。
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"Method Man", 2004

⑩ジョン・カリン

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ジョン・カリン(John Currin, 1962 - )は1962年生まれ、ニューヨークを拠点に活動する画家です。
古典絵画の技法を用いて、現代社会で論争を招くような性的タブーなイメージを取り入れた肖像画を描くことで知られています。
ダ・ヴィンチやラファエロに代表されるルネサンス期の技法、大衆雑誌のイメージ、現代のファッションモデルのイメージなどをミックスした独特の作品が、ありそうでなかった唯一無二の作風となっています。また、描かれる人物像は、ほとんどが彼自身の内面を描いたものであるともアーティスト自身が語っています。
最近のサザビーズオークションでは、彼の作品は約6億円で落札され、非常に評価の高い画家となっています。
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"Nice 'n Easy", 1999





現代アートで押さえておきたい3人


①マルセル・デュシャン
現代アートはここから始まった「泉 (Fontaine)」


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マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp, 1887-1968)はフランス出身で、20世紀美術に大きなパラダイムシフトをもたらしたアーティストです。
初期はキュビスム風の油彩画を描いていましたが、1910年代初頭には油彩画の制作を辞め、1917年に発表した「泉」でアート界に議論を巻き起こしました。

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“泉”, 1917.

「泉」は男性用便器を横倒しにし、リチャード・マット(R. Mutt)という署名をしただけのもの。
デュシャンは、「誰でも展示できる」はずだったアメリカ独立芸術家協会第1回に、偽名で本作を応募しましたが、審査員の物議を醸し展示を拒否されてしまいました。

デュシャンは、既存のどこにでもある工業製品を「芸術」と名指すことで、「芸術とは何か?」という問いを投げかけました( 一説には、最初に本作を発案したのはダダイストのエルザ・フォン・フライタークとも言われています)。

「泉」をきっかけに、20世紀以降の現代アートは、「問いを投げかける」や「思考を深める」ことに目的が変化し、一種の知的ゲームとなったのです。


②アンディ・ウォーホル
ポップアートの旗手「キャンベルのスープ缶」


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アンディ・ウォーホル(Andy Warhol, 1928-1987)は、マリリン・モンローの肖像やキャンベルのスープ缶といった大衆的なイメージを作品にしたアーティストです。

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“Campbell's Soup Cans”, 1962.

彼は大量生産品やマスメディアなどの通俗的なイメージを作品に落とし込み、「芸術は高尚なものだ」という思い込みを示唆する作品群を制作しました。
彼が活躍した1950~1960年代は、アメリカ全体が大量生産・大量消費社会へ成長した時期でもあり、ウォーホル作品は時代を反映したものとして今も高く評価されています。

前述した、バルーン・アートなど大衆的なモチーフを彫刻にするジェフ・クーンズの作風は、ウォーホルに大きな影響を受けて発展したと言えるでしょう。

ウォーホルはこちらの記事でも紹介しています。


③ジェフ・クーンズ
存命アーティスト作品として史上最高の落札額「ラビット」


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ジェフ・クーンズ(Jeff Koons, 1955-)は、バルーン・アートやマイケル・ジャクソンの彫像など、大衆的でキッチュな作品で知られるアーティスト。
一見すると露悪的で無価値に見える作品を制作する一方、元株式ブローカーのビジネスセンスを活かしてセルフブランディングを徹底化し、オークションで最高落札額を叩き出す常連作家としての一面も持ちます。

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“Rabbit”,1986.

特に、バルーンで作られたウサギを模したステンレス製の彫刻である「Rabbit」は2019年に約100億円で落札され、現在もなお存命中のアーティスト作品の最高額として記録を残しています。







これから来るアーティスト8人


ここからは、今、TRiCERA ARTで最も注目されている現代アーティストをご紹介します。

①蟷螂子(カマキリコ)


R City

Sold Out
W 72.70cm x H 72.70cm x D 2.00cm


凛々しい眼差しの強い女性を描き、デビュー後わずか数年で国内外のコレクターから注目されるアーティスト、蟷螂子。ドバイや韓国でのアートフェアに参加するほか、2023年8月にTRiCERAで開催した個展では作品7点が完売するなど、人気は急上昇しています。

「R City」は、蟷螂子が個展「Do girls dream of Electric City?」のために描き下ろした作品。近年発展する生成系AIの台頭も視野に入れ、「(それまで人間の特徴とされてきた)創造力をAIが手に入れた時、人間には何が残るのか?」という問いをこめて、デジタル・ハンドペインティング、双方を用いて制作されています。作家活動わずか数年で驚異的な成長を遂げ、さらに変革へと突き進む蟷螂子のマイルストーン的作品でもあり、今後発表する新シリーズ作品にも期待が集まります。

蟷螂子作品やコンセプトについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

②Eugenia Gorbacheva(ユージニア・ゴルバシュヴァ)

Greek street in Cyprus #3

JPY ¥20,900 / USD $139.00
W 23.00cm x H 31.00cm x D 0.10cm


Eugenia Gorbachevaはロシア出身の水彩画アーティスト。ファッションデザイナーとしての経験を持つ彼女は、鮮やかな色彩を用いた水彩画で人気を集め、TRiCERAでも10点ほどの販売実績があります。

特に、ギリシャ・キプロスの街並みを描いた本作は、白壁の街並みから明るい光が差し込んでくるような作品。水彩画のため価格帯も安く、アートを初めて購入されるお客様にもおすすめの作品です。

③Jooha Sim(ジュハ・シム)


Fall is in the air

JPY ¥69,100 / USD $460.00
W 30.00cm x H 30.00cm x D 2.50cm


韓国出身のアーティスト、Jooha Sim。彼女は、ハンジ(韓国の伝統的な紙)やムク(韓国の伝統的な墨)など、韓国の伝統的な画材を用いた花の絵画を描いています。シックな色合いと金や銀の輝きがマッチした画面が非常に人気で、TRiCERAでも国内外問わずファンの多い作家です。

特に「Fall is in the air」は、墨が塗り込まれた背景に咲き誇るポピーの花の鮮やかさが印象的な作品です。特に、金色で表現された線描がより花弁の赤を際立たせ、シックかつ華やかなインテリアにもおすすめです。


④Catalin ILINCA(カタリン・イリンカ)


Asian girl (L'une 68 - 3)

JPY ¥104,600 / USD $693.00
W 33.00cm x H 41.00cm x D 2.00cm

⑤Marco Ortolan(マルコ・オルトラン)


Kissing Underwater

Sold Out
W 42.00cm x H 41.00cm x D 2.00cm

⑥Henadzi Havartsou(ヘナツィ・ハヴァルツォウ)


Safari

JPY ¥90,100 / USD $693.00
W 100.00cm x H 41.00cm x D 2.00cm

⑦Anastassia Skopp(アナスタシア・スコップ)


Floral large art “Phenomena X

JPY ¥269,500 / USD $693.00
W 100.00cm x H 41.00cm x D 2.00cm

⑧Vasyl Kolodiy(ヴァジル・コロディ)


Meditation 5

JPY ¥180,200 / USD $693.00
W 100.00cm x H 41.00cm x D 2.00cm



この記事では、現代アートを理解する上で押さえておきたいアーティストや、現在TRiCERAで活躍中のアーティストについて解説しました。

TRiCERA ARTでは、現在126カ国から9万点以上の作品を掲載中。
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著者

TRiCERA ART

現代アートの歴史・楽しみ方・各アートジャンルの解説など、役に立つ情報を芸術大学卒業のキュレーターが執筆しています。TRiCERA ARTは世界126カ国の現代アートを掲載しているマーケットプレイスです。トップページはこちら→https://www.tricera.net