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「音楽のタイムラインを刻む」START ARTIST vol.3 ~ NAKAMITSUKI

2021/08/16
Sophia Wan

TRiCERA発のオークションイベント「START」第一弾の出展作家の"なぜSTARTに出展したか"を主軸にしたインタビュー、ならびに新作の紹介を行います。

オークションイベント「START」とは

2021年2月に行われた「START」。アートに携わる様々な人たちを「セレクター」としてゲストに招き、それぞれの視点からアーティストを選び、そしてその魅力を伝える言葉と共に、その作品をオークション形式で販売いたしました。「アートをこれから始める」という方にも分かりやすい設計を行い、またオークションがはじめての方、オンラインではじめてアートを買う方など、様々なひとたちの「スタート」になるような企画となっております。

作家紹介

ナカミツキ (NAKAMITSUKI)

profile1997年兵庫県生まれ。2020年に京都教育大学美術科を卒業。 学生時代から三菱商事アート・ゲート・プログラム奨学生に選抜されるなど、Z世代と言われる年代に生まれ直感的で新しいセンスでキャリアを積んでいる。 既存のルールにとらわれない 多様な価値観を持ち、生活と共にデジタルネイティブとして育った日常的ツール「iPad」で制作を行う。エモい瞬間に五感を解放し、新しいセンスでiPad に直感的に描き切る。アートをデータ化することでどこにでも出現することができる。そして一度作品化された画像は、iPadのデータから削除される。この現代的なスピード感は、これまでにない新しいアートの形を生み出している。 1997年兵庫県生まれ。 2020年京都教育大学教育学部美術領域専攻卒業。 2020年個展開催「エモいは私たちを構成する。」(渋谷ヒカリエ / 東京)。 2021年「 スマホの方が現実。」(「Shibuya Fashion Week 2021 Spring」渋谷ヒカリエ / 東京)、 「FUGA Dining Exhibition」(FUGA Dining / 東京)、 「ブレイク前夜展」(大丸東京 / 東京) 2019年「三菱商事アート・ゲート・プログラム 奨学生展『アートのちから』」(丸ビルホール / 東京)など グループ展多数参加。  

作品一覧はこちら

 

「START」に参加したきっかけ

作品を初めてみてくれる方、アートに初めて触れる方など、私にとっても今まで出会ったことのない人たちに巡り会える、そんな沢山のきっかけやスタートが詰まった機会にとても興味を持ちました。展示や発表の機会が制限されるなか、 アーティストサポートとして若手作家の活動を支援するコンセプトが背景にあったことも、大きなチャレンジ精神を感じて、共感しました。

「START」に出展した作品について

作品名:Movement

nakamitsuki
サイズ:41 × 41cm 技法:キャンバスに顔料インクを出力
 
生活環境の変化や活動制限があるなか、自宅で長い時間を過ごすが増えたことを背景に、流動的でバイタリティーに溢れた作品を出展したいと当時制作をしていた「Movement」を選ばせていただきました。 実は後日、ご落札された方と展示会場で偶然お会いしてお話する機会がありましたが、作品についての私の想いがそのまま伝わっていて、、とても貴重な出来事になりました
  既存作品の紹介

作品名:Night Shadow

作品サイズ:130.3 x 97 cm 技法:キャンバスに顔料インクを出力
 
作品価格

545,000

購入はこちらから
ナカミツキの作品を一眼見た瞬間に、音や鮮明なフレーズが耳に鳴り響く。エネルギッシュな動き、演者や空間その奥にある衝動やゆらめきが楽器と共に画面から躍り出るようである。 今回ご紹介する『Black edgeシリーズ』(黒い縁[ふち])と称された作品群は、実際にライブ会場に出向き、現地で制作を行なったもので、 暗いライブ会場の舞台ステージにパッと照明が差し込むと共に響くソロ・パートの演奏など、そこにある音と音以外の背景・空気感とが相互的に演出し惹き出しあう関係がモチーフになっていると語る。 ビジュアルにあえて黒を用いることで、音色の鮮やかさにフォーカスし主役として際立たせる画面に仕上げているのだという。

作品名:Believe

作品サイズ:130.3 x 97 cm 技法:キャンバスに顔料インクを出力
 
作品価格

545,000

購入はこ1ちらから
コード進行などのみを共有言語として、ステージ上のアドリブで進行していく「ジャズ」、「ファンク」など、とりわけ即興の多いジャンルを好んで聴いているという彼女は、 その空間のライブ感やグルーブを切り取り、自身の脈動と共にその情景を即時に記録していく。 彼女はそれらの作品を音楽に対する自身の「タイムライン」として位置付けており、観るものに鮮烈な追体験を起こさせるものである。
 

作品名:Color

作品サイズ:130.3 x 97 cm 技法:キャンバスに顔料インクを出力
 
作品価格

545,000

購入はこちらから
「Z世代」と呼ばれる幼い頃からデジタルな環境に触れ合ってきた世代として、制作は主にiPadなどのデジタルデバイスを用いり、ディスプレイの中に完結させる。”考えること”と”表現すること”をデジタルという回路を通して直結させ、 瞬時にデータ化していき、余分な媒体を介入させないまま直接の刺激として私たちに伝達される。 どんなモーメントも一切のタイムラグがないまま、進行形の状態として生み出されるイメージたちは圧倒的な鮮度と純度を保ちながら、私たちの固定化された鑑賞プロセスに新しい時間軸をつくりあげていく。デジタルで制作されたデータはキャンバスに出力したのち、データを消去、唯一無二の一点作品として発表されているが、「自分の分身のような存在なので、いくつでも作り出せるという方が不自然だと感じる。」と彼女は語る。  
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現在、新しいシリーズとして「Key note」というテーマで制作に取り組んでいるナカミツキ。「Key note」とは、”Key”(鍵)と”Note”(音符)を組み合わせた彼女による造語で、視覚的なところに頼らず、「鍵になる音」を捉え、聴覚を中心に形成していくことで、より音楽の深層に迫り、音楽の感じ方について今一度捉え直す作品作りに力を注いでいきたいという。 絵画という手段で、音楽という言わば非視覚的であるものを表現し続ける彼女の作品から、人間の視覚体験・聴覚体験をもアップデートさせるような新たな試みを強く感じている。

展示会などについて

bunkamura ナカミツキは8/26(木)~9/5(日) Bunkamura Galleryでのグループ展にて出展を予定している。 『交差点-いま、ここからの-』 参加アーティスト: <part1>小松 美羽、小松 孝英、奈良 祐希、小野川 直樹、絹谷 香菜子、やました あつこ <part2>高橋 知裕、豊田 涼華、水戸部 春菜、新宅 加奈子、山田 康平、三浦 光雅、ナカ ミツキ、仲 衿香 展示会場:Bunkamura ザ・ミュージアム               〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2丁目24-1 展示期間:2021/8/26(木)~9/15(水) https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/210825kousaten.html セレクター これまでにない新しい制作方法で"新しいものを生み出している"という点でセレクト。デジタルネイティブとして育った日常ツール「iPad」にて制作→ アートをデータ化→ 一度作品化された画像はiPadのデータから削除。 この一連の制作工程は正に現代にしかできない。デジタルネイティブの彼女が今後はどのように変化し、深みやメッセージを出されていくのか気になる作家のお一人です。 image_kaori-iwasaki

岩崎 かおり 株式会社THE ART CEO アートコレクター

著者

Sophia Wan