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  • EXHIBITION
  • Painting

「色彩と東欧のノスタルジー」START ARTIST vol.4 ~ Szabó Eszter

2021/08/19
Masataka Kuwada

TRiCERA発のオークションイベント「START」第一弾の出展作家の"なぜSTARTに出展したか"を主軸にしたインタビュー、ならびに新作の紹介を行います。

オークションイベント「START」とは

2021年2月に行われた「START」。アートに携わる様々な人たちを「セレクター」としてゲストに招き、それぞれの視点からアーティストを選び、そしてその魅力を伝える言葉と共に、その作品をオークション形式で販売いたしました。「アートをこれから始める」という方にも分かりやすい設計を行い、またオークションがはじめての方、オンラインではじめてアートを買う方など、様々なひとたちの「スタート」になるような企画となっております。

作家紹介

エステル・サポー (Szabó Eszter)

1979年ハンガリー出身。ブダペストの美術学校にて装飾芸術を学び、1997年に卒業。動物園、寺院などで様々な仕事についた後、画家としてのキャリアをスタートさせる。これまでイタリアや母国などで展示を行ってきた。ハンガリーの風景や日常生活の光景を、独自の色彩感覚によって視覚言語として提示している。

作品一覧はこちら

「START」に参加したきっかけ

2021年の初めにTRiCERA ARTに参加させていただいたが、その直後にオークションイベントSTARTへの出展の連絡をいただきました。STARTにてまだアートについて学び始めた方や既にアートに知見のある方を含めて、自分の作品をより多くの人に知ってもらう絶好の機会だと思ったので参加させていただきました。

「START」に出典した作品について

作品名:Gymnastic

サイズ:80 × 60cm
技法:キャンバスにアクリル絵具
彼女の作品は環境、その場の状況、存在している人や物、背景を混ぜ合わせたものを明るい色調で表現したものが特徴的である。STARTに出展した"Gymnastic"という作品はデンマークの玩具会社であるLEGO社のおもちゃがモチーフとなった作品である。LEGOブロックの女の子が扇型の敷物の上に置かれているが、ただ横になっているだけでなく足をストレッチしている。青色とピンクの物体が側面に配置されているが、それらにはLEGOで見られる凹凸が見られない。まるでおもちゃの女の子がLEGOの世界から抜け出して体操をしようとしているようにも感じられる。"Gymnastic"は、おもちゃの人形を、あえてアートという芸術作品として表現することで、無生物をいかに生き生きと表現できるかを示した作品である。

既存作品の紹介

作品名:Will you marry me?

作品サイズ:120 x 100 cm 技法:木製パネル / アクリル絵具
 
作品価格

53,000円 + 税

購入はこちらから
"Will you marry me?"は前回人気のあった"Gymnastic"に続くLEGOブロックをモチーフとした作品である。男女のブロックが横に並んでおり、周りにはお花やプレゼントがあしらわれている。"Will you marry me?"というタイトルからも分かるとおり、プロポーズの瞬間のとてもロマンチックな瞬間が切り抜かれて表現されているが、おもちゃのモチーフをポップな色使いで表現することで、プロポーズのドキドキした瞬間を永遠に閉じ込めたような作品となっている。

作品名:Blue night

作品サイズ:100 × 80 mm 技法:木製パネル / アクリル絵具 / 動物画
 
作品価格

36,000円 + 税

購入はこちらから
彼女の作品は自然や動物がモチーフとなることもある。自然のイメージをより抽象的な形に注ぎ込んでいくということを中心に活動をしているが、"Blue night"はその中の一つである。 特に困難に直面ている時などはより自然を感じるようにしていると彼女は語る。"自然の中で、自分の内面に目を向け、瞑想するのです。自然や動物の美しさや穏やは、私を何度も助けてくれました。"Blue night"ではより現実的な方法で彼女が感じた自然や動物の穏やかさ、優雅さを観客に映し出している。見る人により自然を身近に感じてほしいという願いが込められている。

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セレクター

Szabó Eszterはハンガリーの美大で装飾芸術を学び、卒業後はブダペストで壁画修復の仕事の傍ら、自身の作品を制作してきた。ブダペストと聞いて私が思い浮かべるのは、ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」だ。この映画はあくまで仮想の国を描いているが、ペールトーンを基調とした素晴らしい色彩と東欧のノスタルジーがSzabó Eszterの絵画とリンクする。彼女の絵画は日常をフラットかつ幾何学的に切り取り、豊かな彩色表現でリズムを与えている。見ていて飽きない魅力があるといえる。

夫馬 笑奈 FUMA Contemporary Tokyo | 文京アートマネージャー 株式会社F&F 代表取締役社長

著者

Masataka Kuwada