この作品は、横浜市金沢区にある枚方湖の上を走る鉄道の線路をモチーフに描かれています。
加藤康介は、デジタル・ディスプレイの特徴は、異なる距離、角度、位置を一つの作品に表示できることだと考え、意識的に平面的なレイアウトを作品に描いています。
また、静的でバランスのとれた抽象絵画の要素と、動的なアメリカ絵画の要素を融合させて作品を制作しています。
彼は、作品の平面性、媒体の代替性、ペンのタッチを強調すること、伝統的な抽象芸術と現代芸術の要素を一緒にして、バランスのとれた構造の作品を作ることを常に心がけています。
アクリル絵の具の利点は、耐久性に優れていること、メディウムやペインティングスタイルのバリエーションが豊富なことで、これが彼がアクリル絵を選ぶ理由となっています。作品の完成までには、レイアウトの構築からキャンバスにアイデアを描き出すまで、約3週間を要します。