テーマは簡略化されたあの日の形です。 人間の記憶力は完璧ではなく大切なあの日の形も時と共に色褪せ簡略化されていきます。 おそらく過去の情景を完全に再現する事は出来ないでしょう。 ただその時に体感した“なんとなく”という感覚は脳内に蓄積されていきます。 「楽しかった」「辛かった」「暑かった」「寒かった」などは色彩や形態などの視覚的に体感したことよりも 強く記憶として溜まるのだと思います。 自分はその“なんとなく”曖昧になった記憶をまるで積み木遊びのように単純な形に簡略化し 鑑賞者も「何からこうなったのだろうと」考え遊ぶことのできるような作品をつくています。
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