
9s Galleryでは、2025年2月14日(金)から 2025年2月22日(土)まで蟷螂子個展「 KAIJU-目醒め- 」を開催いたします。

in tokyo #12
「美人画の再構築」に挑むアーティスト、蟷螂子 (カマキリコ)。
釜山・台北・ドバイでの海外アートフェアや、Art Fair Tokyo 2023に出展するなど、高い注目を集める急成長中のアーティストです。
さらに、2023年8月には、GINZA SIX・アールグロリューでのグループ展「SIGNS OF A NEW CULTURE」で草間彌生やKYNEらビッグネームとも共演。
同月TRiCERAで実施した個展「Do girls dream of Electric City?」では出品作7点、2024年1月開催の「27」展では9点、2024年8月開催の「Kiriko gram - #StillTheResistance」展では15点がそれぞれ完売した。
2024年2月に行われた「100人10」出展時には出展作品に151件もの購入申込が入るなど、現代アート界からの期待も増しています。
Exhibition Statement
鋭利な背びれに「人々の祈り」をのせて 窮屈なビルの隙間を闊歩する。
蟷螂子が今回発表する新作、”KAIJU”シリーズには、鋭利な背びれを持ち、こちらを鋭い眼差しで見つめる女性が描かれる。
黒一色で描かれた姿や背びれは、特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」のイメージも想起させるだろう。
”KAIJU”は都市全体の行く先––先行きの見えない明日を描こうとするシリーズである。
怪獣の系譜(神話-特撮)を辿ると人類が抱える定常的な不安が見えてくる。
それは自然の猛威や蔓延する疫病かもしれないし、惨憺たる戦争かもしれない。
”KAIJU”は人々が抱く不安に対するフラストレーションが具現化した存在でありながら、閉塞した現状をエゴセントリックに破壊する暴力性も孕む。
「人間美」を描き出そうとする蟷螂子の創作は、都市を生きる女性たちの姿を捉える"City"シリーズに始まり、次第により深い内面へと視点を移していった。
花というモチーフを通じて美の束縛からの解放を模索した"KAIKA"シリーズ、そして都市空間に埋没することなく本質的な美しさを放つ女性像を探求した"SAITA"シリーズへと展開した蟷螂子の作品は、社会全体が抱える不安や欲望を体現する"KAIJU"シリーズへと昇華される。
アスファルトを突き破る花のように描かれてきた女性たちの存在は、ついに都市そのものを揺るがす存在へと変容を遂げた。社会全体の不安を抱きながらも、芯を感じさせる彼女達は、”KAIJU”の登場が現状を打破する、ポジティブな側面があることを示唆しているのである。
“City”と”KAIJU”の視点が交錯する本展では、私たちが都市という巨大な生態系の一部であり、社会という制御しがたい力の中で生きる存在であることが描かれる。
そして、その中で抱かれる「祈り」が、我々の未来を切り拓くのかもしれない。

「KAIJU-目醒め-」展示作品 ー KAIJU #2
展覧会開催概要
会期:2025/2/14(金)から 2025/2/22(土)
営業時間: 12:00 〜 19:00
休館日:2024/2/17(月)
会場:9s Gallery by TRiCERA
〒106-0031 東京都港区西麻布4-2-4 The Wall 3F
アクセス:東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩10分・広尾駅 徒歩10分
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩10分
連絡先:03-5422-8370

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