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  • EXHIBITION

Quick Insight Vol.6 IKU→作品の力であなたを虜にする謎多き作家の楽しみ方

2021/06/23
Soichiro Masuda
IKU→に関する情報は少ない。TRiCERA ARTの経歴には非公開の3文字。 オンラインの情報を辿ると情報が断片的に散らばっており、 点と点を結ぶ過程の中で、IKU→がどういった人物かよりも作品の個性が 徐々に鮮明になっていくのが印象的な作家だ。 IKU→のアーティストとしての遍歴も多様である。 NYでギャラリー契約作家としての活動を行い帰国後は、 Khayah(ヘブライ語で生きる、希望の意)として活動 2019年SHIBUYA CASTで開催された、 アート展「INVISIBLE ART IN PUBLIC」では キービジュアルを担当した。 2020年の11月には名前をKhayaから IKU→(同じく生く、逝く、行く、幾→は希望を示すとの事)に活動名を変更、 現在、TRiCERAでは世界に向けて作品を発信している。
https://youtu.be/fwkriHdsoUA (INVISIBLE ART IN PUBLIC,KDDI・渋谷区観光協会・渋谷未来デザイン、2019)
一貫して”顔”を描くIKU→、普段は表だって自身の事を語らないが、 アクリルペイントでビビッドに描かれる表情は、見る人の心に語りかけ、 影響する力を持っているようだ。
(以下、作品購入者のコメントの抜粋)
”迷いのない信念が生じた時のような、 守るべきものに出会った時のような、 真実の愛に触れた時のような、 自分が今この場所に生きて在ることの意味を 見つけたときのような喜びと感謝と、 静かで深い祈りの声を聞いたような 幸福感に満ち溢れます。”
今回のQuickInsightでは作品の力でファンを魅了するミステリアスな作家、 IKU→のインタビューを行なっていく。

1.IKU→さんがアーティストになられたきっかけを教えてください。

私は昔から将来の夢を書けなかったんです。 今ある肩書き?の職業とかつまらないと考えていて。 私の名前とか書いてましたね。 とは言いつつ、着たい服がないからという理由からファッションデザイナーになりたくて ファッションを学びました。
幼稚園の頃から自分で服を選び小学生の頃は作ったり、 かなり周りからみたら個性的だったかな。 ファッション界を知り、あー現実はこうなのかって知り、 自然と幼い頃から好きだった描く事や実験的なものをファッションと同時に制作していて アートの面白さに惹かれていつのまにかニューヨークに渡っていました。 オノヨーコのパフォーマンスアート、グレープフルーツに刺激を受けていました。 ニューヨークに行き、1番にした事は展示会で。 私はビジネスを全く考えていなくて。 ただ自分を知らない人に感じてもらいたいだけで始まりました。 そしたら、声がかかりまずは絵を買いたいや契約の話になり 私は全く考えていなかったので断ったんです。 そしたら、怒られてしまいましたね。“nycにチャンスは誰でもあるわけじゃない。 あなたは選ばれたのにクレイジー!何の為にnycに来たの?“ってかなりバトルしました笑 でも私の答えは変わらなくて次の日も話になり試したんですよね。 自分の展示物じゃない作品のあまり好きじゃないなって 作品から見せて反応が無くどんどん良いなって思ってた作品を見せていったら 反応がどんどん大きくなり1番自分が好きで手放したくないっていう作品をコレなのよ! って言われたらもう、自分は降参してというか自然とアーティストになっていました。
(Ripe month, Acrylic, 65cm x 89cm x 2cm, IKU→, 2021)

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2.顔をモチーフにした作品が多いと感じますが、 顔を選ばれたきっかけはあったのでしょうか。

昔から自分に出会ってみたいってずっと思ってましたね。唯一出来ない事だし、 顔も直接見れないですよね。単純な事ではなくすごい事だなと感じてました。 本当不思議でしかないし、だけど誰しもが人間でなくてもその顔に1番反応するし 意識するし優先する。自分の身体、顔って毎日同じではない。 顔って臓器。小さな変化が絶対にある。顔って当たり前のように自分的に認識してたりしてるけど 顔って在るようで無いようなつかめないもの。顔の認識にしたってひとくくりでは出来ない。 私は昔から宇宙、生物系、自分と繋がらないものはないと感じており、全て興味ある。 いろんな顔をこれから制作していきます。

butterfly, Acrylic, 65cm x 76cm x 2cm, IKU→, 2021)

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3.NYCでギャラリーとの契約をされていたと思うのですが、この時に受けた影響や作風の完成の経緯があれば教えてください。

ニューヨークでは影響を受けるなと言われていてあまりアーティストを知らないです。 毎日制作!ギャラリーも美術館もよく行ってましたが本当時間が足りないくらい 日本とはスピードが違う。ニューヨークでは作品は絵だけではなかったんです。 インスタレーションもしてましたね。私はブロードウェイのRENTにとても影響受けました。 何回も観に行きましたね。だけど常に私は大小スケッチブックを持っていて人の一瞬の動きを描いたり、 Subwayでも音楽聴いて本読んでいても一人で妄想し、受け身にならず今あるものから飛び越えて生まれていき 新しいモノが出来る。あ。確かグッゲンハイムで誰かがジャックしてこっそり小さな作品展示してあって衝撃ありました笑 nyc時代ではないのですが私は昔からリンゴが赤いや肌は肌色などいろんな事に絶対的事象に対し疑問を持ち、 私だけみんなといつも違う。祖父に白髪一雄さんを教えてもらい今でも尊敬しています。 オノヨーコさんもマルタンマルジェラ や岩井俊二さんも尊敬しています

Electric shock, Acrylic, 65cm x 76cm x 2cm, IKU→, 2021)

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4.IKU→さんがもっとも重視しているテーマをお伺いしたいです。

実体験ですね。実体験から発想します。とても言葉ではおさまらなすぎる。 圧倒的にエネルギーが強い。本能剥き出しにかなり野生的で嘘なく制作。 その瞬間の感情から色を選び重ねたり排除したりして顔が出来ます。 私にとってアートは日常で呼吸と同じです。 自分自身の全存在をかけて妥協せずに制作すること、 だから集中が途切れたらすぐ離れます。変なものを入れたくない。 だから私の作品を感じた人には私は丸裸にされ私を見透かされたような恥ずかしさもありますが 作り手ひとりでは成立しないので必ず受け手側が必要で作品が渡ったら完成すると思っています。 渡った作品からまた相互にアートが始まって繋がっていくのが幸せです
palm, Acrylic, 93cm x 140cm x 2cm, IKU→, 2021)

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最初は作家になる事を想定していなかったが周囲からの要望により、 自然に”アーティストになっていた”というIKU→。 彼女が描く”顔”は刻々と変化する”自分”という認識の真実を描いているそうだ。 またそんな瞬間が見る人の真実とつながり、その関係性の中で 新たな真実が生まれていく事が彼女にとっての幸せであり、 創作の原動力になっているという。 ”自分の真実は絵に描かれている”と語るIKU→。 IKU→にとって作品は彼女そのもの。 だから表では積極的に経歴や背景を書かない、 そうした欠けた情報を集める過程もIKU→作品の楽しみ方なのかもしれない。 気になってしまうミステリアスな背景、 "本当の自分"を探すきっかけを与えてくれるコンセプトなど、IKU→作品には様々な楽しみ方が存在する。 IKU→作品を見つめる時、あなたならどんな真実を生み出す事になるだろうか。 今後もIKU→の描く”顔”から目が離せない。

IKU 経歴
非公開

作品コンセプト
”私は自分と出会いたかった
しかし自分であるだけに出会う事が出来ない
だけど作品は私の分身である。
私は主に人の顔を描く。
それは唯一自分の身体の中で直接見れない部分だからだ。
また顔は自分、他人のその時の感情で見え方が変わる。
真実の顔はどの瞬間に見えるのか、
果たして顔とは何なのか、、、。
また、私は時間にも興味がある。
一瞬という時も顔では表現出来る。
私の作品のスタイルは毎回変わる。
それは時間と関係する。”
作家詳細ページはこちら 今回ご紹介した作品はTRiCERAでご購入頂けます

著者

Soichiro Masuda